No.15432zzgLD-324-1227 ****年06月04日
総合責任者:イハヤ キリト
文書製作者:キクザト リョウ
付帯資料 別途添付 D-786-A-4562〜D-786-A-4593
05・26 D-423-115地区児童集団昏睡事件
暗殺戦術特殊部隊 はたけ カカシ (補足 暗部所属のはたけ上忍個人の資料はない。事前に提出されていた報告書は別途添付D-786-A-4587)
協力って言われても報告すべきことは全部報告したし、これ以上何を協力すれば良いわけ? アンタ俺の報告書見てないの? それとも俺の報告書に何か文句あんの?
――あの報告書に不備があったわけではなく、補足をしていただきたいのです。この事件はとても複雑で難解なものでして、文字だけでは情報が圧倒的に足りません。ですから私は関係者全てにこうして面接を行っております。私は報告書には書かれない隠された部分からこの事件の核心に迫らねばならないのです。はたけ上忍が目にした幾つかの光景の中に、何か重要な鍵が隠されているかもしれない。どうか協力していただきたい。報告書の詳細を聞かせてもらえませんか。
詳細って言われても、俺はイルカに会いに行ってヤってただけって書いたでしょ。イルカがどんなふうに喘いだとかどんな声で俺の名を呼んだかとか、そんなことだったら幾らでも語ってやれるけど、そういうこと訊きたいわけ?
て言うかさ、ほんと、俺帰りたいの。早くイルカの元に帰りたいの。俺の頭の中にはイルカのことしかないの。あの日も同じ。俺、イルカしか見てないから詳細って言われてもイルカのことしか喋れないよ。
――それで結構ですよ。全く問題ありません。見たまま、感じたままをお話ください。
知らないよ。ほんとに俺はイルカのことしか見てないんだから。
――はい、大丈夫です。では、あの日あの森に行ったところから、順に話してもらえますか? できるだけ細かく、丁寧にお願いします。報告書のような客観性はいりません。上忍の目ではなく上忍の思考でもなく、はたけカカシ一個人のお話を聞かせて下さい。
面倒臭い。でも早くこれ終わらせないとイルカに会えないし、イラつくな。
ええっと、まず森に行ったところからね。一度しか言わないからちゃんと聞いててよ。俺、早く帰りたいんだから。
まず、あの日ってイルカの誕生日だったわけ。
俺のイルカが生まれてきてくれた、とっても大切な日だったわけ。一年で最も大切な日だったのよ、俺にとって。
で、やっぱり一緒にいたいじゃないの。祝ってあげたいじゃないの。何あげたら良いかとか分かんないけど、とりあえず目一杯可愛がってやりたいじゃないの。イロイロと。
で、大急ぎで一ヶ月ぶりに里に戻って……ああ、暗部のロクでもない任務が長引いて俺は一ヶ月もイルカから離れてたの。一ヶ月もだよ?
それでも任務強引に終わらせてイルカの誕生日に間に合うように俺は不眠不休で戻って来たわけ。里に。それなのにアカデミーに直行してもイルカの姿が見えなくて、苛々して俺は職員室にいたオバハンに殺気当ててイルカの居所を聞き出した。んで、そのままイルカの元に直行。
断っておくけど森の様子なんか知らないよ。そんなもの意識して走ってたわけじゃないし俺は疲れてたし、何かもう、イルカとずっと会えなかったからかなりイラついてたし。大体さ、薬草摘みって言ったって相手はガキなんだからその辺りで適当に草でも花でも採らせとけば良いじゃない。何であんな森の奥まで行く必要あんのかね。嫌になったよ全く。
とにかく俺は走ってイルカに会いに行って、無事イルカを見つけた。俺は鼻が利くから匂いを辿ったよ。イルカの匂いは良い匂いで、すぐに分かるんだ。こう、お日様の匂いっての? あったかい匂いだね。体臭の消し方も知らないガキの匂いがあちこちに散らばってたからそれが邪魔で激しくむかついたけど、でもイルカの匂いをちゃんと辿って見つけたんだ。
イルカはガキどもと遊んでたよ。何か知らないけど、ボールを枝で弾いて遊んでた。俺は心が狭いから、悋気も凄いから、イルカが俺以外の誰かと楽しそうにしてるの見るのすっごい嫌なんだよね。大人は当然のこと、ガキでも嫌なんだよね。イルカはガキが好きみたいだからアカデミー教師やるのはまだ何とか許せるんだけど、でもそう思ってても実際ガキと楽しそうに笑ってるの見るとむかつくの。どうしようもないの。ガキって言ったってすぐに男は精通して女は生理が来て生意気に欲情するようになるしさ。それなのにイルカせんせーイルカせんせーって俺のイルカにじゃれつくし、俺のイルカと楽しそうにするし。
で、俺はムカムカして楽しそうにしてるイルカを攫ったわけ。イルカにも何か腹が立ったしさ。俺がクソみたいな任務こなして必死でイルカの誕生日に間に合うように帰って来たってのに、イルカは俺のことなんてすっかり忘れたみたいな顔して、俺のことなんて思い出しもしなかったみたいな顔して笑ってるから、頭にきたんだよね。イルカはいつもそう。いつもそうだから。
イルカを抱えてイルカのアパートまで帰ろうと思ったんだけど、遠いじゃない? 疲れてたし、久々に会えて久々にイルカの肌に触れたら勃起してきたし、帰る前に一回突っ込んで出そうって思って辺り見渡してさ、丁度良い具合に繁みになってる所があったから、そこにイルカを下ろして服脱がせて、何も考えずケダモノみたいにガっついたら「いくらなんでもイルカが可哀想だ。結界くらい張ってやれ」ってブルに怒られてさ。でも俺そんな余裕……。
――ちょっと待って下さい。ブルとは誰ですか?
俺の忍犬。
――ああ、忍犬ですか。直前の任務で使っておられて、そのまま傍にいたわけですね?
いや、ブルはイルカの傍にいた。俺はとにかく嫉妬が酷いからね、いつも任務に出る時はイルカにブルを付かせる。見張らせてんの。イルカを。イルカが浮気しないようにね。あの人、ほら、可愛いじゃない。優しいしさ。誰かに言い寄られたらフラっとどっかに行きそうでしょ? だから監視させてんの。
監視の忍犬はブルの他にもいるけど、主にブルにやらせてる。ブルは強面だからイザとなれば脅せるし、ま、実際にそこらの忍よりずっと強いし使えるからさ。俺に忠実だし。
――しかし誰も忍犬の話などしておりませんでしたが?
イルカにべったりと侍らせてるわけじゃないからじゃないの? 別にそうしても良いんだけど、流石にイルカの精神的負担が大きくなるでしょ。例え相手は犬でも、四六時中見張られてるとなるとね。そもそもイルカは忍犬による監視をかなり嫌がってたし、俺も配慮してるわけ。
だからブルは普段は隠れてイルカの行動確保をしてる。他のアカデミー教師達がブルに気付かなかったのは、ブルが優秀ってのもあるけど、ただ使えない忍なだけでしょ。俺アカデミー教師ってイルカ以外大嫌いなんだけど、ほんとに使えない奴ばっかだね。そのくせイルカにやたらと親しそうにするし。むかつく。
――その忍犬は当日何か変わったものを見たり聞いたりしていませんか?
してないよ。
――断言できますか? できるなら今、その忍犬を出していただきたいのですが。
アンタ俺を何だと思ってるわけ? ふざけてんの? 舐めてんの? 俺に喧嘩売ってんの?
事件が起きてから報告書を提出するまで、俺だってやるべきことはやってる。抜かりなくやってんの。ブルの事情聴取はとっくに終わってる。俺が全部聞きだしてる。
無能なアカデミー教師達と違ってね、あ、これはイルカ以外だけど、とにかくアイツらと違ってね、俺の忍犬はことごとく優秀なの。中でもブルとパックンは相当なもんなの。何かあればブルの鼻が必ず感知する。間違いなく。でもそのブルが、異常はどこにも見当たらなかったって言ってるの。分かる?
俺は早くイルカのところに帰りたいんだよ。今度つまらない質問で話の腰を折ったらアンタ半殺しにしてでも俺はここから出て行くよ。
――申し訳ありませんでした。話の続きを聞かせて下さい。
イルカを剥いて裸にして、ブルに怒られたけど俺はそんな余裕なくて、結界も張らずにイルカに突っ込んだわけ。誕生日おめでとうも言わずにね。もうね、イルカを前にするとそんな言葉出なくなったんだよね。消えちゃったの。苛々してたし疲れてたし、イルカは俺のこと忘れたみたいな顔して笑ってたし。
イルカはお帰りなさいって言ってくれたよ。あの人優しいからさ、いつでも俺を受け入れてくれるの。ケダモノみたいな俺を。優しすぎるからね、あの人。だから他に言い寄る奴がいたらそっちに行っちゃいそうで不安なんだけどさ。
とにかく俺が無理矢理ヤっても、イルカは何も抵抗しなかった。いつものことだけど。
イルカがどんなふうに俺に抱かれるか、アンタ、聞きたい?
――はたけ上忍のお好きなようにお話し下さって結構ですよ。
そ。じゃあ聞かせてあげるよ。
イルカはね、どんなに強引に突っ込んでもちょっと揺すってやればすぐに悦くなるんだよね。最初はさ、こう、眉間に皺を寄せて痛みに堪えてるの。可哀想だとは思うけど、ほら、俺も若いし? 惚れぬいてる相手を前にすると滅茶苦茶にしたくなるじゃない。アンタも男なら分かるでしょ? グチャグチャに犯したくなるでしょ? 力尽くで嬲りたくなるでしょ? それにさ、イルカのその、痛みに堪えてる表情ってのが壮絶にイイわけ。俺の腰にクるわけ。あの人絶対に抵抗しないし、どんなに酷くしても悲鳴も上げないんだよ。ずっと我慢してんの。嗜虐心を煽るよねーそういうのって。頭おかしくなりそうだよあの人見てると。
あの人は俺を見ないけど、俺はいつだってあの人を見てる。あの人しか見てない。でもセックスしてる時って、何だかそういう虚しさが埋まる気がするんだよね。自分が与えてる痛みをあの人が堪えてるって思うと、それだけで何か嬉しいんだよね。その痛みのことで一杯になってるわけじゃない。あの人。それで、その痛みは俺自身なわけじゃない。だからさ、俺はいっつも酷いセックスしちゃうわけ。ほんとはすっごく優しくしたいんだけどさ、下僕みたいにあの人に尽くしてあげたいんだけどさ、俺はできないから。
で、無理やり突っ込んで腰振ってると、あの人もちゃんと悦くなってくるんだけど、それはそれでイイのよ。最初はちっちゃな声で喘ぐんだけどさ、んで次第に一生懸命俺の名前を呼ぶんだけどさ、サイコーなの。全部。触って触ってって強請るみたいに乳首勃起させちゃって、俺の腰に足絡ませて深く繋ごうとしてさ。ねぇアンタ、どう責めたらあの人がすっごい声で鳴くか教えてあげようか?
……やっぱ止めた。止めた。
イルカは俺のものだから。アンタに変な想像されたら困るもんね。アンタがイルカの身体に興味持ったら困るもん。殺すけど。そうなったら絶対にアンタ八つ裂きにするけど。
イルカは俺のものだよ。俺が今アンタにイルカとのセックスを語ったのは、イルカがどれだけ俺を愛してるのかアンタに分かってもらうため。イルカは俺だから痛みを受け入れるんだから。俺を受け入れるんだから。
イルカは俺のもんだよ。
――分かっておりますよ。大丈夫です。
そ。じゃあセックスは端折るね。
ああ、端折れないな。ま、詳細は端折る。
とにかくイルカに突っ込んでガツガツ腰振ってたら、俺、馬鹿みたいにすぐイっちゃったんだよね。だってずっとイルカを抱いてなかったわけだし、イルカは可愛いし、外でヤるってのも結構興奮したしさ。で、一回出すと結構落ち着いて、イルカの上司、あのオッサン、なんだっけ。アマダレだかヨダレだかサミダレだか、名前覚えてないけどあのオッサンに式を飛ばした。イルカは早退するからって式ね。大体さ、イルカは自分の誕生日くらい仕事休めば良いと思わない? 俺が意地でも帰って来るって決まってるのに仕事に行くこと自体なんかおかしいよね。
式を飛ばして、ちょっと休憩しながらイルカの身体を弄ってると俺はすぐに勃起した。でも誕生日だし、二回目はガツガツと犯さずにできるだけ可愛がってやってた。イロイロと触ってやったりね、イルカが悦ぶようなこと一杯してやったんだ。イルカが悦ぶとやっぱり嬉しいじゃない? 俺は夢中になってイルカの身体を弄ってたよ。
でも途中で、人の気配がしてさ。俺、何か焦ってたみたいで、何だっけ、あそこ。ナントカ薬草園? あそこから完全に離れずにイルカを抱いてたみたいなんだよね。んで、誰か来ちゃったわけ。
あー、見られちゃうなーって思った。だって俺、結界張るの忘れてたし。式飛ばしたついでに張れば良かったんだけど、結界のことすっかり忘れてたんだよね。
でもま、いっかって思って。丁度イルカがイくところで止められなかったし、教師連中は勿論のことガキにだって俺は「イルカは俺のもんだ」って知らしめてやりたかったから。ガキども、あんなにイルカと仲良さそうにしてさ、むかついてたから。さっきも言ったけど、ガキって言ったってすぐに男は勃起してサカるようになるんだよ。俺みたいに。まだションベン臭い女もすぐに男の味を知るようになるんだよ。くノ一になるんだから。
だから俺はそのままにしてイルカをイかせたの。イルカは気付いてなかったと思うよ。いつになく俺が可愛がったから、すっごく悦がってたもん。んで、射精してピクピクしてるイルカの身体を抱き締めながら俺が振り向くと、黒髪のガキが一人、走って逃げてくのが見えた。
よく分かんないけど、何だか良い気分だったねぇ。
イルカはお前のもんじゃない、俺のもんだって分からせたみたいで、何か妙に良い気分だった。イルカを奪われるのを阻止した、みたいな感じ。
で、気分が良かったから、また抱いた。久々に良い気分だったから滅茶苦茶にしてやった。以上。はい終わり。帰って良い?